モチベーション3.0
アメとムチが(たいてい)うまくいかない7つの理由
1.内発的動機づけをうしなわせる
問題集を1ページ終えるごとにお小遣いを与えたとしよう。短い間なら熱心に勉強するが、長い目で見れば勉強そのものへの興味を失う
2.かえって成果があがらなくなる
高額なインセンティブを与えることよってかならずしも成績が向上するとはいえない
3.創造性をむしばむ
思考の明晰化と創造性の工場をいとしたはずのインセンティブが、かえって思考を混乱させ、創造性をにぶらせる
4.好ましい言動への意欲をうしなわせる
献血募集を例にとると金銭というインセンティブを付け加えるかえって効果が悪化する
5.ごまかしやちかみち、倫理にはんする行為を助長する
外的数値だけ重要な目標としたとし、それに報酬をリンクしたときに問題となるのは、たとえ倫理にもとるみちであってもそこへいたる最短ルートをえらぶ者が現れる
6.依存性がある
金銭的報酬は、最初は満足間をもたらすが、その感覚はすぐに消える。その感覚をたもち続けるために、受けてはもっと大量に報酬を要求するようになる
7.短絡的思考を助長する
遠くにあるものがめにはいらなくなり、すぐめの前にあるものしかめなくなる
従順から積極的な関与へ
モチベーション2.0が従順n態度を求めていたのに対して、モチベーション3.0は積極的な関与を求める
フローは生きていくには必要不可欠
アメとムチがうまくいく特殊な状況
創造的な思考が必要ないルーチンワークには、報酬が有効となりモチベーションがあがる
マスタリーは苦痛でもある
マスタリーには長期間(1週間とか1ヶ月ではなく、10年間)にわたる努力(困難で、うんざりするような、つらい、全身全霊を傾けた努力)が必要とされる
目的
営利目的だけではない企業は、過去50年にわたり流行しているが、口先だけでその約束をはたしたためしがない、社会的に責任あるとスローガンでうたう企業とはまるで異なる。モチベーション3.0の企業の狙いは倫理に判ぜず法を遵守するようつとめながら、利益を追い求める従来企業とはにてひなるもの。